8.私の撮り方

 境川にカワセミがいたから始めた生き物

撮影ですが、試行錯誤の連続でした。

私の撮影の特徴はみよし市内だけで撮り

自宅から歩いて回ることです。

 

 左写真が冬の装備で、直ぐに撮れるように

カメラ(レンズ100-400mmズーム)だけを抱いて

歩き、手持ちで撮ります

背中に背負っているのは「床掃除用コロコロ

のアルミ棒」で一脚の代りとして使います。

 

 私が生き物撮影で難しいと感じるのは、生き物に出会うことと、撮れる位置まで近づく

ことです。撮影全体の労力・時間などを100とすると、出会うこと・近づくことが

95くらいで、露出・ピントなどカメラ操作は5程度と思っています。

 

 

(1)生き物撮影の心得

1)走っていては何も見えず、ゆっくり歩いて少し見え、止って耳をすますと見えてくる

2)何も持っていないと逃げず、カメラを持っていると警戒し、カメラを構えると逃げる

3)近所を毎日歩き回ることにより、生き物の様子がつかめ撮影につながる

 

4)警戒されないように持ち物は少なく、静かに歩く、生き物はいつも見ている

5)チャンスには最小動作で撮れるように、カメラは抱いて歩く

6)見つけたいなら動かない、止まっていると動くものは直ぐ分かる

 

7)餌付けに代表されるような、撮るための小細工は一切しない 

8)生き物から寄って来ても、生き物が人間に慣れないように行動・注意する

9)撮影も生き物の生活を邪魔していることを忘れず、退け時を考える

10)野山・田畑など全ての場所はどなたかの土地であることを忘れない

 

 

春)境川/細田橋付近 夏)福谷の森内   秋)杁ノ奥池    冬)境川/細田橋付近

(2)私の写真展示

●生き物たちは外敵・ライバル、厳しい季節・天候、年々減る食糧・生活場所などの中で

 必死に生きています。私が撮りたいのはそんな生き物の自然な姿・感動する写真です。

 

●写真展では①私が体験した喜びの感動、生き物・自然の良さを伝えたい ②生き物・

 自然が危機的な状況にあることも知ってほしい そんな想いで展示をしています。

 

1)初期の写真展  2)3)最近の写真展          4)作品には説明文

1)初期の写真展…2006年頃、三好町役場にて

  狭いスペースに写真も説明も多過ぎてゴチャゴチャでした。

 

2)3)最近の写真展…2019年2月、豊田市のトヨタすまいる館にて

  写真展の副題を「これが最後になるかも展」に、パネルで36点、写真で80枚を展示。

  みよし市教育委員会の推薦、みよしの自然を守る会の後援を受けての開催です。

   ★みよし市HPにて動画配信中

   ニュース2019. 2.13付 杉浦勝・生き物写真展

 

4)作品には説明文を記載

  写真はキジの母衣打ち三連作ですが、写真下には説明文を入れています。

  全ての写真に①生き物の説明 ②撮影月日・場所などを記載し、生き物のことを

  理解していただくと共に、生き物と自然を大切にいただきたいのです。

  

 

(3)撮り方(機材)の変遷

1)第一期:一眼Fカメラ+500mmレンズ

  カメラは今まで使っていたもの、

  レンズは安価なアクセサリーメーカー

  の物を購入して撮影を始める

  しかし写り具合に満足できず、第二期

  に移る  

      (注)F…フィルム

 

2)第二期:

  一眼Fカメラ+400mmレンズ×2倍

  カメラと望遠レンズを購入、さらに

  近距離撮影用のカメラと70-300mm

  レンズを購入し併用する

  かなり期待のものが撮れるようになる

  が、普及し始めた一眼デジカメへの

  関心が強まる

3)第三期:一眼デジカメ+400mmレンズ×2倍

  初使用のデジカメ(2004.4)の写りには満足できたし、生き物撮影で撮影枚数を気にせず

  シャッターが切れることは最高でした しかし、高価な超望遠レンズへの憧れは消えず

  その代替えとして超望遠を安価で達成できるデジスコ(デジカメ+スコープ)の採用を

  検討する

 

4)第四期:デジスコ(900-3000mm相当)

  超望遠だけにブレ易く、途中ではコンパ

  クトデジカメ・接眼レンズ・三脚などを

  グレードアップするなどもしたが操作性

  画質などに満足できなかった

  それに近~中距離域をカバーするカメラ

  を持つのは、機動力を要する私の撮影に

  は合わない方法でした

 

5)第五期(現在):一眼デジカメ+100-400mmレンズ(最上段の全身写真を参照)

  第四期までの経験から三脚は生き物に警戒されるし、機動力の妨げにもなるので

  使用を止め、100-400mmレンズ付カメラだけを抱かえ、手持ち撮影にする

  なお、虫撮影では100mmマクロレンズを主に使用しています

 

 

 

井守調整池の四季(左写真から春夏秋冬)

  *池の左側が三好丘小学校、右側はスーパー・メグリア

 

       走っていては何も見えず

              ゆっくり歩いて少し見え

                    止って耳をすますと見えてくる