境川にカワセミがいたから始めた生き物
撮影ですが、試行錯誤の連続でした。
私の撮影の特徴はみよし市内だけで撮り、
自宅から歩いて回ることです。
左写真が冬の装備で、直ぐに撮れるように
カメラ(レンズ100-400mmズーム)だけを抱いて
歩き、手持ちで撮ります。
背中に背負っているのは「床掃除用コロコロ
のアルミ棒」で一脚の代りとして使います。
私が生き物撮影で難しいと感じるのは、生き物に出会うことと、撮れる位置まで近づく
ことです。撮影全体の労力・時間などを100とすると、出会うこと・近づくことが
95くらいで、露出・ピントなどカメラ操作は5程度と思っています。
1)走っていては何も見えず、ゆっくり歩いて少し見え、止って耳をすますと見えてくる
2)何も持っていないと逃げず、カメラを持っていると警戒し、カメラを構えると逃げる
3)近所を毎日歩き回ることにより、生き物の様子がつかめ撮影につながる
4)警戒されないように持ち物は少なく、静かに歩く、生き物はいつも見ている
5)チャンスには最小動作で撮れるように、カメラは抱いて歩く
6)見つけたいなら動かない、止まっていると動くものは直ぐ分かる
7)餌付けに代表されるような、撮るための小細工は一切しない
8)生き物から寄って来ても、生き物が人間に慣れないように行動・注意する
9)撮影も生き物の生活を邪魔していることを忘れず、退け時を考える
10)野山・田畑など全ての場所はどなたかの土地であることを忘れない
春)境川/細田橋付近 夏)福谷の森内 秋)杁ノ奥池 冬)境川/細田橋付近
●生き物たちは外敵・ライバル、厳しい季節・天候、年々減る食糧・生活場所などの中で
必死に生きています。私が撮りたいのはそんな生き物の自然な姿・感動する写真です。
●写真展では①私が体験した喜びの感動、生き物・自然の良さを伝えたい ②生き物・
自然が危機的な状況にあることも知ってほしい そんな想いで展示をしています。
1)初期の写真展 2)3)最近の写真展 4)作品には説明文
1)初期の写真展…2006年頃、三好町役場にて
狭いスペースに写真も説明も多過ぎてゴチャゴチャでした。
2)3)最近の写真展…2019年2月、豊田市のトヨタすまいる館にて
写真展の副題を「これが最後になるかも展」に、パネルで36点、写真で80枚を展示。
みよし市教育委員会の推薦、みよしの自然を守る会の後援を受けての開催です。
★みよし市HPにて動画配信中
ニュース2019. 2.13付 杉浦勝・生き物写真展
4)作品には説明文を記載
写真はキジの母衣打ち三連作ですが、写真下には説明文を入れています。
全ての写真に①生き物の説明 ②撮影月日・場所などを記載し、生き物のことを
理解していただくと共に、生き物と自然を大切にいただきたいのです。
1)第一期:一眼Fカメラ+500mmレンズ
カメラは今まで使っていたもの、
レンズは安価なアクセサリーメーカー
の物を購入して撮影を始める
しかし写り具合に満足できず、第二期
に移る
(注)F…フィルム
2)第二期:
一眼Fカメラ+400mmレンズ×2倍
カメラと望遠レンズを購入、さらに
近距離撮影用のカメラと70-300mm
レンズを購入し併用する
かなり期待のものが撮れるようになる
が、普及し始めた一眼デジカメへの
関心が強まる
3)第三期:一眼デジカメ+400mmレンズ×2倍
初使用のデジカメ(2004.4)の写りには満足できたし、生き物撮影で撮影枚数を気にせず
シャッターが切れることは最高でした しかし、高価な超望遠レンズへの憧れは消えず
その代替えとして超望遠を安価で達成できるデジスコ(デジカメ+スコープ)の採用を
検討する
4)第四期:デジスコ(900-3000mm相当)
超望遠だけにブレ易く、途中ではコンパ
クトデジカメ・接眼レンズ・三脚などを
グレードアップするなどもしたが操作性
画質などに満足できなかった
それに近~中距離域をカバーするカメラ
を持つのは、機動力を要する私の撮影に
は合わない方法でした
5)第五期(現在):一眼デジカメ+100-400mmレンズ(最上段の全身写真を参照)
第四期までの経験から三脚は生き物に警戒されるし、機動力の妨げにもなるので
使用を止め、100-400mmレンズ付カメラだけを抱かえ、手持ち撮影にする
なお、虫撮影では100mmマクロレンズを主に使用しています
井守調整池の四季(左写真から春夏秋冬)
*池の左側が三好丘小学校、右側はスーパー・メグリア
走っていては何も見えず
ゆっくり歩いて少し見え
止って耳をすますと見えてくる