・ホンドギツネ ・ニホンリス ・カヤネズミ ・ハッチョウトンボ
・クイナ ・ヒクイナ ・ヤマドリ ・オオタカ ・その他
1)ホンドギツネ
写真は2013.6撮影の、林から現れた親子です。子供が何かを探しているときも
親(母親らしい)は私を警戒しています。それでも撮影音にも逃げず、5分ほども
いたことに驚きました。この日確認できたのは親と子供2匹さらに大人らしい1匹
の計4匹。車に気を付け、なんとか生き続けてほしい。(市内北部にて)
2)ニホンリス
① ② ③ ④
写真②③は同じ日で二匹で行動しており、見ている前で居眠りしたことなどから
子供と推測しています。私が観察するのは三好丘緑地だけですが、黒笹地区でも
目撃情報があります。今後も食べ物を与えず、静かに見守って欲しいと思います。
私が一番最近に見た日…2018.4.28
3)カヤネズミ(絶滅危惧種)
①ススキの巣 ②ススキの巣 ③稲の巣 ④胴長5-6cm
写真①②はススキの葉先を編んで作った球状の巣。写真③は稲に作った巣
写真④がカヤネズミ(写真は本からの複写)、人間の親指ほどで胴長5-6cm、5gほど
この小さな身体でソフトボールくらいの巣を作るのには驚きます。
また、カヤネズミは小さな草の実を食糧としており、農作物は荒らしません。
全国的に開発によりススキ原が減って、すむところをなくしているのです。
境川でもススキなどが繁れば、子育て中であっても除草作業が行われてしまいますし
境川周辺で除草剤が使われることも、影響があるのではと心配をしています。
*カヤネズミのことは「全国カヤネズミ・ネットワーク」へ
4)ハッチョウトンボ
①オス(モウセンゴケ) ②メス(シラタマホシクサ) ③ペア
④ヤゴから出る ⑤反転しヤゴをつかむ ⑥羽が伸びる ⑦ヤゴは7mm
体長18-21mmの日本最小のトンボ、絶滅危惧種に指定している県も多い希少種。
市内の湿地は非常に少なくなり、湿地は少しの環境変化で失われる危険が大きい。
写真④~⑦は羽化の様子を撮ったもので、④~⑦までに1時間半ほど掛かっています。
ハッチョウトンボ・ホンドギツネ・ニホンリス・ヤマドリなどはみよし市の絶滅危惧種
と言える貴重な生き物です。(市内北部にて)
5)クイナ 6)ヒクイナ① ② 7)ヤマドリ
5)クイナ(絶滅危惧種)
警戒心が強く、見かけることは少ないですが、境川で越冬し田植えが終ると田へも
生活圏を拡げています。(境川にて)
6)ヒクイナ(絶滅危惧種)
クイナと同様に境川や田でヒッソリと生活をしています。写真②の黒いのが子供で
クイナよりは見かけますので、多くいるのかもしれません。(境川周辺の田にて)
7)ヤマドリ
黒笹から福谷の森で非常に少ないと思われますが、写真のようにペアも確認しました。
森内に建設の新道路はヤマドリの生活を一層難しいものにしています。(福谷の森にて)
8)オオタカ(絶滅危惧種)
① ② ③ ④
2010年に市内北部でオオタカの繁殖を観察する、という貴重な経験をしました。
巣の場所が住宅街に余りに近いので、何故かと考えてしまいました。
①4月末、市内北部の森で抱卵中のオオタカを見つける。
②6月上にヒナ誕生、親子での写真はこのときだけになる。
③誕生一週間の2羽のヒナ、もう辺りを警戒し私も分かっているようでした。
④6月下、随分と大きくなった、これが最後の撮影となる。
7月上、緑地に近づくとカラスが大騒ぎ、巣は空で無事に巣立ったようです。
9)ノウサギ 10)シラタマホシクサ 11)ミズギク
9)ノウサギ
私が見たのは糞だけですが、専門の方の判定でノウサギに間違いないとのことでした。
まだいるのですが、森の中で夜行性なので撮ることは難しいようです。
10)シラタマホシクサ(絶滅危惧種) 11)ミズギク(絶滅危惧種)
湿地の植物を2点だけ紹介します。市内で生えているところは非常に少ないようで
写真の湿地も今の環境がいつまで保たれるか、心配されます。
・小動物がすみ難い環境は 人間にも悪い環境です
・私たちはそう簡単には滅びたりはしない(借りぐらしのアリエッティ)